TradingViewで気軽にバックテスト! リペイント型のスクリプトには要注意

本記事ではTradingViewの使い方をご紹介します。

TradingViewよりも気軽にバックテストをやる方法はおそらく存在しない

TradingViewは気軽にバックテストをする際に最高のサービスで、筆者も有料プランに登録しているヘビーユーザーです。
「ストラテジー」というバックテスト用のプログラムが最初からいくつも搭載されており、ストラテジーを選ぶだけで株、先物、為替、仮想通貨など、さまざまな銘柄のバックテストが可能です。また、ストラテジーごとに入力できるパラメータがあり、その数字を調整することで最適化することもできます。

TradingViewのバックテストのやり方

使い方は本当に簡単で、

画面上部の「インジケーター」をクリックするとウインドウが出てくるので、

その左側にある「内蔵」を選択


名前の後に赤と緑の上下の矢印が付いているものがストラテジーです。

この矢印が付いているストラテジーを選ぶだけでバックテストができます。

名前の後に矢印が付いていないものはインジケーターで、矢印が付いているものがストラテジーです。

その後、設定をクリックすればパラメータの調整ウインドウが開くので、好きな値に調整できます。

このストラテジーの場合、期間・マルチ・Strategy Directionの3要素を設定できます。

また、プロパティを選ぶと手数料やスリッページなども設定できます。

こんな感じで、TradingViewではプログラムが一切できなくてもとにかく簡単にバックテストができます。

本当に素晴らしいサービスです。

公開ストラテジーの使用の際はリペイントに注意

TradingViewにユーザーが投稿している公開スクリプトにはリペイント(再描画:後出しじゃんけん)が搭載されているものが多数存在するため、検証の際には十分注意してください。
リペイントのロジックでは未来の値を巻き込んでいて、再読み込みすると不利な取引がなかったことになって修正されます。
リペイントロジックで利益が出せてもなんの意味もありません。リペイントができるなら勝率100%、利益率無限大で当たり前です。人気の公開スクリプトの多くはリペイント型のスクリプトで、とんでもない利益が出ます。
リペイント型ストラテジーには、例えば次のようなものがあります。

リペイントストラテジーのバックテスト例

まず、こちらはビットフライヤーFXの1分足です。

これでもかというほどの右肩上がりですね。次はドル円の1時間足です。

こちらもめちゃくちゃな利益で、夢のようです。
しかし、実際にこのロジックの売買サインに従っても決してこんな風にはならず、チャートを更新すると負けの取引がなかったことになったりエントリーの値が有利なものに修正されてしまいます。
「TradingViewの仕様上、意図せずこうなった」とこのロジックの作者は説明しています。

公開ロジックの中にはリペイント回避に徹底配慮して売買タイミングをわざと1本遅らせているくらい慎重なストラテジーもありますが、そのようなロジックはあまり利益が出ないので、軒並み人気がありません。

内蔵ストラテジーでもリペイントチャートに注意

公開ストラテジーがリペイントするものばかりではありませんが、異常にパフォーマンスがいい人気の公開ストラテジーを使う際にはリペイントへの注意が必要です。
一方、TradingViewが提供している内蔵ストラテジーについては、筆者はいまのところリペイントがあるものを確認していません。できるだけ内蔵ストラテジーを使うのがおすすめです。
ただし、内蔵ストラテジーであっても連行足やラインブレイク、カギ足、ポイント&フィギュアなどのリペイント型のチャートではストラテジーがリペイントしていなくても売買タイミングがリペイントした場合の数字に修正されてしまい、とんでもない爆益の損益曲線が出てきます。

これは内蔵のストラテジーを使っていますが、連行足チャートにリペイントが利いているのでとんでもない利益曲線になります。

リペイントとは要するに「都合の悪い取引を消して都合のいい値に書き換えること」です。

リペイントのロジックにつかまると、ぬか喜び→実践→損失→落胆の工程を繰り返し、時間とお金を失うことになります。これはTradingViewに限ったことではありませんが、バックテストの際はくれぐれもリペイントにお気を付けください。

逆に、リペイントのストラテジーとリペイントのチャートを組み合わせることでリペイント同紙が打ち消しあって、疑似的にチャート上ではリペイントしなくなる方法もあります。その代わり売買損益履歴のレートが加工されるなど、何らかのバグで無理やり帳尻が合わせられます。なので、結局勝てないという結果は変わりません。「リペイントしないようにアレンジした!」などと言ってストラテジーを有料提供している投稿者もいるのでくれぐれもお気を付けください。確かにリペイントはしないけど更新するたびに約定レートが修正されるので使い物になりません。

ともかく、TradingViewでバックテストをする際はとにかくリペイントに注意しましょう。
内蔵ロジックであっても、いいストラテジーやパラメータが見つかっても安心せず、デモなどでリペイントがないか事前によく検証してください。
プロフィットファクターが10とかであればまずリペイントを疑いましょう。

次回から、主にTradingViewの内蔵ロジックやエクセルを使った銘柄別の攻略法を研究、発信していきます。