仮想通貨交換業協会の会員から新たな仮想通貨取引所を探る

これまで紹介した仮想通貨交換業協会の会員

本サイトでは下記の法人が運営する仮想通貨取引所をご紹介してきました。
ビットフライヤー 株式会社bitFlyer
LIQUID QUOINE株式会社
ビットバンク ビットバンク株式会社
SBIVC SBI VC トレード株式会社
GMOコイン GMOコイン株式会社
HuobiJapan フォビジャパン株式会社
BTC BOX BTCボックス株式会社
BITPOINT 株式会社ビットポイントジャパン
DMMビットコイン 株式会社DMM Bitcoin
TAOTAO TaoTao株式会社
フィスコ 株式会社フィスコ仮想通貨取引所
ZAIF テックビューロ株式会社
コインチェック コインチェック株式会社
楽天ウォレット 楽天ウォレット株式会社
DeCurret 株式会社ディーカレット

上記はすべて日本仮想通貨交換業協会の会員で、金融庁の仮想通貨交換業登録済み業者です。
日本仮想通貨交換業協会は任意加入の仮想通貨の自主規制団体であり、金融庁の仮想通貨交換業とは異なります。
金融庁の仮想通貨交換業に登録済みの業者一覧はこちらです。
https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf
(ややこしくてすみません)

日本仮想通貨交換業協会の会員は必ずしも登録済み業者ではなく、登録済み業者、いわゆる「みなし業者」、申請中又は申請予定の会員が混在しています。日本仮想通貨交換業協会にはすでにサービスを開始しているか、これからサービスを開始しようとしている業者が加わっています。
そこで、本記事ではこれまで紹介しなかった仮想通貨交換業協会の会員をご紹介します。

今回紹介する仮想通貨交換業協会の会員

株式会社マネーパートナーズ 仮想通貨交換業登録済

FXの有名な会社です。すでに仮想通貨交換業登録は済んでいますが、サービスは開始されていません。仮想通貨交換業を申請中のコイネージ株式会社を子会社化し、2020年4月のサービス開始を目標に準備を進めています。

Bitgate株式会社 仮想通貨交換業登録済

かなり昔からある取引所ですがあまり知られていません。記事執筆時時点でツイッター検索しても出てきません。取り扱い通貨はビットコインのみでレート提示方式です。
記事執筆時時点のスプレッドは約3000円でした。販売所と比べればかなり狭いスプレッドですが、取引所と比べると広めです。
※マーケットが荒れているときはスプレッドが広がるようです。

株式会社BITOCEAN 仮想通貨交換業登録済

サイトは英語ですが日本の会社です。マウントゴックスの被害者が作った会社です。現在取引所のサービスは行っていません。仮想通貨ATMの製造を行っているという珍しい会社です。決算公告によると直近決算の純利益は2800万円とのことで、黒字化しています。素晴らしいですね。

株式会社Xtheta 仮想通貨交換業登録済

コンシェルジュに相談して仮想通貨を購入できるという珍しいサービスを提供しています。手数料が取引額の5%と非常に高額ですが、取引方法が全く分からないけど何が何でも仮想通貨を買って持ち続けたい、という人には役立つかもしれません。

株式会社 Last Roots 仮想通貨交換業者みなし業者

日本発の仮想通貨c0ban(コバン:小判)が取引できる「c0ban取引所」を運営してます。記事執筆時時点では「みなし業者」です。2019年に国内の上場企業オウケイウエイブの関連会社になっています。
現在はc0banのみ取引可能です。円とc0banの交換だけで、ビットコインが取引できない珍しい取引所です。ちなみにc0banの単位は「RYO(両)」です。ほとんどの通貨は通貨の名前と単位が同じですが(日本円と円、米ドルとドル、ビットコインとBTCなど…)、c0banの単位がRYOとはキャッチーでオシャレですね。

LVC株式会社 仮想通貨交換業者登録の申請中または申請予定

LINEの関連会社です。LINEは海外ではBITBOXという仮想通貨取引所を運営していますが、日本ではサービス提供されていません。日本での仮想通貨関連サービスの提供に向け準備中とのうわさもありますが、確たる情報はありません。

コイネージ株式会社 仮想通貨交換業者登録の申請中または申請予定

コイネージ株式会社は前述した通り、マネーパートナーズの子会社です。2020年4月のサービス開始に向けて準備を進めているようです。

オーケーコイン・ジャパン株式会社  仮想通貨交換業者登録の申請中または申請予定

海外の巨大仮想通貨取引所OKExの関連会社です。OKExは出来高が大きく板も厚いです。
日本でのサービスにも大いに期待したいところです。ただ、Huobi JapanのようにHuobi本部の板から円建てBTCが切り離され、出来高や板の厚さが振るわない可能性もあります。そうならないことを願います。

株式会社マーキュリー 仮想通貨交換業者登録の申請中または申請予定

コインペディアという仮想通貨関連メディアを運営しています。イーサリアムのDappsの利用ユーザー数の集計情報もあります。

FXcoin株式会社  仮想通貨交換業者登録の申請中または申請予定

仮想通貨メディアを運営しています。SBIグループおよび住友商事から出資を受けています。

Payward Asia株式会社  仮想通貨交換業者登録の申請中または申請予

Payward Asiaは海外の有名仮想使取引所Kraken:クラーケンの関連会社です。かつて日本ではPayward Japanという関連会社がみなし業者としてクラーケンのサービスを提供していましたが、その後Payward Japanは交換業登録を断念し日本から撤退しました。別の法人で日本仮想通貨交換業協会の会員になっていることから、日本の再進出を目指しているのではないかと考えれられます。クラーケンはドルやユーロがベースになっているため、円建て仮想通貨との価格差が広がりやすく、アビトラにとても適していました。2017年の12月や1月には数万円の差が頻繁に出ていました。再進出するとしてもユーロ建てBTCやドル建てBTCの扱いがどうなるかわからないので不確定要素は多いですが、好ましい取引環境になることを期待したいです。

おわりに

今回は日本仮想通貨交換業協会の会員をご紹介しました。本記事の執筆にあたって私も知らない業者を新発見できました。クラーケンが再進出するかもしれないことも知らなかったのですが、私にとっては朗報でした。
すでに国内で仮想通貨取引所などの仮想通貨関連サービスを始めている業者だけでなく、これからサービスを始めるかもしれない業者を探す際には、日本仮想通貨交換業協会の会員をチェックしてみてもいいかもしれませんね。

(記事の内容は執筆時時点の筆者調べの情報です。最新情報は各位ご確認ください。)