
ビットバンクのリップル(XRP)出来高は国内で圧倒的1位!
ビットバンクは国内の仮想通貨取引所の中ではリップルの出来高が圧倒的に大きいです。
リップルを取引したい場合、ビットバンクの取引口座を最優先で持っておいたほうがいいでしょう。
仮想通貨の取引環境として最も重要なのはセキュリティということは誰にとっても疑いがありません。それ以外の要素では、特に出来高に着目すべきでしょう。出来高が大きい取引所ほど参加者が多く、盛んに売買されている可能性が高いといえます。出来高が小さい取引所の板は薄く、スプレッドは大きくなりがちで、買うのも売るのも不利なレートになりやすかったり、まともな値段で売買できるのはごく少量になってしまうという状態に陥りがちです。たとえ手数料が無料でもスプレッドが広ければ何の意味もありません。スプレッドはトレーダーからすれば実質的に手数料と同じです。
スプレッドという余計な手数料を減らすためには、できるだけ出来高の大きい取引所を選ぶ必要があります。
仮想通貨取引所では、取引所が率先してウォッシュトレードという架空売買によって出来高を大きく見せて集客に役立てているケースもありますが、私の知る限りビットバンクにはウォッシュトレードの心配はなさそうです。そもそも、日本ではウォッシュトレードは違法なので、経産省の仮想通貨交換業資格を取っている国内取引所は大丈夫だと思います。
ビットバンクのビットコイン(BTC)出来高はまずまず
ビットバンクのリップルの出来高は圧倒的ですが、ビットコインの出来高はまずまずです。レバレッジ取引ができないうえに手数料も高めなので、ビットコイン取引をメインにするならあえてビットバンクを選ぶ必要はないと思います。
ただし、複数の口座に分散させだけの資金がない場合は、リップルをメインで取引するついでにビットコインも取引するというような使い方は悪くないと思います。
アビトラをしたい場合は?
ビットコインでアビトラをやる場合、ビットバンクの口座は持っていたほうがいいです。なぜかビットバンクはほかの取引所と値段がずれやすいです。また、長いひげが出ることも多いため、離れた値段に指値を置いて待ち構えていて、指値が約定したとたんに別の口座でヘッジして差額を確保するという手法も狙えます。
また、リップルでアビトラをやる場合、ビットバンクの口座は必須です。出来高が大きく板の分厚いビットバンクはリップルアビトラの柱になるでしょう。
手数料が特殊
ビットバンクは手数料が特殊です。Takerは手数料を支払いますが、Makerは手数料を受け取れます。これは海外の仮想通貨取引所ではたまにある方式です。GMOコインの現物取引もTaker支払い&Maker受け取りの手数料方式を採用しています。
ビットバンクのTaker手数料はやや高く感じるかもしれません。ビットコインに対しては高めと言わざるを得ません。一方、リップルはスプレッドが大きいことがよくあるので、板が厚くスプレッドが十分に狭い場合はある程度手数料を払ってもそこまで痛手にはなりません。
taker(テイカー)手数料とmaker(メイカー)手数料について
たとえば、1リップルが50円ならtaker手数料率0.12%のとき手数料は0.06円/XRPです。1万通貨の売買なら600円の手数料がかかります。
しかし、リップルではスプレッドがこれ以上に大きく開いていることはよくあります。
また、makerで約定させればマイナス手数料として逆に手数料を受け取れます。1リップル50円のときにmaker手数料率-0.02%で手数料を受け取る場合は0.01円の手数料を受け取ることになります。1万通貨なら100円の手数料を受け取れます。
すでに板に並んでいる通貨を売買して約定したときにはtakerとなります。一方、板に並べて誰かに売買されるのを待ち、約定したときはmakerになります。
この仕組みの背景としては、板に指値がたくさん並べば並ぶほど取引所にとっていいことなので、makerにお礼を払ってでも板を充実させたいという取引所の方針が表れています。
取引所別の取引手数料の一覧表を掲載するので比較にお役立てください。
いい仮想通貨取引所の要件
筆者が考えるいい仮想取引所の条件は次の通りです。これらの条件についてビットバンクを評価してみます。
☆セキュリティが高いこと
仮想通貨はその特性上、セキュリティ面に問題があり、ご存じの通り日本を含め世界各地の仮想通貨取引所はこれまで何度もハッキングや仮想通貨盗難などの問題を起こしています。セキュリティはすべての仮想通貨取引所の課題になっており、トレーダーにとっても仮想通貨取引所のセキュリティの高さは最重要事項です。
しかし、取引所のセキュリティ周りの内部体制がどうなっているのかは外からは把握できないので、このあたりは評価が難しいところです。
外からでも客観的にサイトのセキュリティを計測する方法のひとつに、
observatory.mozillaというサービスがあります。Mozillaは20年以上前からブラウザなどのウェブアプリケーションを開発している歴史ある専門業者です。このサービスを使うと誰でもあらゆるサイトのセキュリティ評価の採点が自動でできます。このサービスでのビットバンクの採点結果はこちらです。
https://observatory.mozilla.org/analyze/bitbank.cc
点数は70点で、評価はBです。70点という数字だけ見るとイマイチに思うかもしれません。しかし、この数字は実は異常なくらい高い値です。デフォルトでは0点で、国内取引所には0点の取引所が2か所あります。20点以下もあたりまえにあります。
取引所以外ではセキュリティを標ぼうしている業者が0点のこともあります。また、日本の省庁が0点だったり、メガバンクが1ケタだったりします。東京大学は15点、googleは50点です。ちなみに内閣サイバーセキュリティセンターは60点で、省庁の中では突出して非常に高かったです。
ということで、この評価基準における70点は異常なくらいの高得点です。調べた限り、日本の取引所の中で1位です。おそらく、サイト構成にあたって一流のセキュリティ専門家が関与していると思われます。
もちろん、この評価基準は様々な評価手法の1つでしょう。従って、この得点が高いからといって直ちに高セキュリティであるとか、逆に評価点が低いからといって直ちに低セキュリティということは言えないと思います。
ただ、この得点が高いということは様々な要素を幅広く気にして対応している必要があると思います。
その点で考えれば、ビットバンクはセキュリティに相当気を使っている可能性があります。
☆スプレッドが小さいこと(≒出来高が大きいこと)
スプレッドはトレーダーにとって手数料とほとんど同じです。スプレッドが広くていいことは何ひとつありません。スプレッドをより小さくするには出来高が重要になります。
ビットバンクはビットコインの出来高はまずまずですが、リップルの出来高は大きく、スプレッドも小さいです。
☆板が厚いこと(≒出来高が大きいこと)
スプレッドの話と重複しますが、参加者が多いほど板が分厚くなり、魅力的な取引所になります。板が厚い取引所ほど一度により大きな取引ができるので、資金力のある大口トレーダーが参加しやすくなり、さらに取引量が増えて板も厚くなっていくという正のフィードバックをもたらします。リップルを大量に取引したい場合は国内の仮想通貨取引所ではビットバンクが最適です。
☆レバレッジ取引が可能かどうか
残念ながらビットバンクではレバレッジ取引ができません。リップルのレバレッジ取引や空売りをしたい場合はLIQUID/QUOINEかGMOコインを使いましょう。
☆取引手数料・ポジション料が安いこと
ビットバンクのTaker手数料は残念ながら高めです。その代わりMaker手数料はマイナスで、逆に受け取ることができます。状況次第では指値を置いてMaker手数料で手数料受け取りを狙ってもいいかもしれません。
また、ビットバンクではそもそもレバレッジ取引ができないのでポジション料も存在しません。
☆経営母体が強力
仮想通貨取引所は上場企業の関連会社であることがあります。ハッキングや盗難などの大きな問題が起こったとき、補填などで頼れるバックがいるのは安心要素につながります。残念ながらビットバンクは上場企業の関連会社という情報はありません。
まとめ
以上を総合して、まとめます。
・リップルを取引したいならビットバンクは必須
・リップルのアビトラをしたい場合も当然必須
・ビットコインのアビトラをしたい場合も口座を持っていたほうがいい
・手数料体系が特殊
・セキュリティは高そう
以上、ビットバンクの紹介でした。
(記事の内容は執筆時時点の筆者調べの情報です。最新情報は各位ご確認ください。)