リップル/XRP出来高で比較するおススメ仮想通貨取引所-2019年最新版-

リップルの取引所を出来高で比較する

リップル(XRP)は日本で人気の仮想通貨(暗号資産)です。
一時期は仮想通貨別の時価総額ランキングでイーサリアム(ETH)を抜いて、第1位のビットコインに次ぐ第2位になったこともありました。
日本ではイーサリアムよりも盛んに売買されており、ビットコインに次ぐ取引額があります。

前回の仮想通貨取引所比較の記事はビットコインに焦点を当てて作成したものでした。
しかし、仮想通貨(暗号資産)は取引する通貨や目的によって最適な取引所が変わります。

bitflyerとQUOINE(LIQUID)は日本の仮想通貨取引所の2強といって差し支えないと思いますが、
bitflyerではリップルの扱いはなく、ビットコインのLIQUID/QUOINEもリップルの出来高は日本一ではありません。
このことからも、取引したい仮想通貨によってベストが変わることがご理解いただけるでしょう。

今回はリップル(XRP)を取引する場合にベストだと思う取引所を比較します。

出来高の大きさは重要な要素

仮想通貨の取引環境として最も重要なのはセキュリティということは誰にとっても疑いがありません。
それ以外の要素では、特に着目すべき点は出来高だと思います。
出来高が大きい取引所ほど参加者が多く、盛んに取引されている可能性が高いといえます。
出来高が小さい取引所では板は薄く、スプレッドは大きくなりがちで、買うのも売るのも不利なレートになってしまったり、まともな値段で売買できるのはごく少量になってしまうという状態に陥りがちです。
取引所の評価要素は目的によっても変わりますが、大半の目的に対して、できるだけ大きい取引所で取引するほうが有利です。
取引所選びの際はまず出来高を見ましょう。

出来高を捏造する「ウォッシュトレード」に要注意

ただし仮想通貨取引所では、取引所が率先してウォッシュトレードという架空売買によって出来高を大きく見せて集客に役立てているケースもあるので注意してください。
日本ではウォッシュトレードは違法なので、経産省の仮想通貨交換業資格を取っている国内取引所は大丈夫だと思いますが、
海外の取引所では当たり前にウォッシュトレードが行われています。
ウォッシュトレードかどうかを見極める方法の一つとして、取引板と約定履歴が連動しているかどうかを見る方法があります。
板が動かないのに約定履歴だけどんどん出てくるような場合はウォッシュトレードの疑いがあります。

出来高で比較するリップル(XRP)の仮想通貨取引所一覧

こちらはリップルの出来高を記した仮想通貨取引所の比較表です。

(クリックで拡大します)

リップルを取引するならbitbank(ビットバンク)が一番おすすめ

リップルの出来高が一番大きい国内取引所はビットバンク

この表からわかる通り、国内で最もリップルが取引されている仮想通貨取引所はbitbank(ビットバンク)です。
リップルを取引するなら最も出来高があるビットバンクが最もおススメです。出来高が大きいとスプレッドが狭くなりやすく、有利な価格で買えることが多くなります。
手数料がやや高く感じるかもしれませんが、リップルはスプレッドが大きいことがあるので、スプレッドが十分に狭ければある程度手数料を払ってもそこまで痛手にはなりません。

taker(テイカー)手数料とmaker(メイカー)手数料

たとえば、1リップルが50円ならtaker手数料率0.12%のとき手数料は0.06円/XRPです。1万通貨の売買なら600円の手数料がかかります。
しかし、リップルではスプレッドがこれ以上に大きく開いていることはよくあります。
また、makerで約定させればマイナス手数料として逆に手数料を受け取れます。1リップル50円のときにmaker手数料率-0.02%で手数料を受け取る場合は0.01円の手数料を受け取ることになります。1万通貨なら100円の手数料を受け取れます。
すでに板に並んでいる通貨を売買して約定したときにはtakerとなります。一方、板に並べて誰かに売買されるのを待ち、約定したときはmakerになります。
この仕組みの背景としては、板に指値がたくさん並べば並ぶほど取引所にとっていいことなので、makerにお礼を払ってでも板を充実させたいという方針があるものと思います。

次点はQUOINE(LIQUID)かGMOコイン

さて、リップルを取引するためのイチオシの取引所はビットバンクですが、
次点はQUOINE(LIQUID)かGMOコインのどちらかだと思います。

出来高で考えるとQUOINEのほうが上回っていますが、
取引高の伸びの勢いで見るとGMOコインのほうが優勢かなと思います。

ビットバンクではレバレッジ取引ができないため売りから入ることができませんが、
GMOコインとQUOINEはどちらもレバレッジ取引が可能なので、空売りもしたい方はこれらの取引所のどちらか1つ、もしくは両方を使うのが良いでしょう。

QUOINE(LIQUID)は仮想通貨出金に時間がかかる

リップルの出来高を比較するとGMOコインよりもQUOINEのほうがだいぶ上ですが、
QUOINEはセキュリティの都合上、仮想通貨出金にかなりの時間がかかるというデメリットがあります。
リップルには数分程度で送金が完了するという素晴らしいメリットがありますが、QUOINEではリップルの出金にも数営業日かかってしまいます。このため、どうしてもリップルのメリットが損なわれてしまいます。

ただし、セキュリティは不便さとほぼ同義でもあります。
不便ではありますが、セキュリティは高いです。ここのバランスや考え方の問題ですね。
セキュリティ重視で長期ホールドするなら出金に時間がかかるのはむしろプラスといえるかもしれません。

リップルでアビトラしたい場合

リップルでアビトラしたい場合は4か所とも全部に口座を作りましょう。
アビトラは口座数がものを言います。

仮想通貨は大荒れしているときには数%くらい価格が開くこともあります。
たとえばある取引所で50円でリップルが買えるのに、なぜか同じ時刻に別の取引所では52円で売れる状態になるということです。

このようなときには

①一番安く買える取引所で50万円分買う
②一番高く売れる取引所に送金
③52万円で売る

といったことが可能になったりします。
ただし、大荒れしているときは送金中に暴落することもあるのでスピード命になります。

送金先の取引所でカラ売りできる場合は先に同じ量を空売りしてから送金すれば、
送金中に暴落しても価格差から生じるアビトラ益を先回りして確保できます。
まあ、空売りできるのであればそもそも送金する必要もありませんが。
空売りした後は価格差が収まるのを待って反対売買すればいいだけなので。

非推奨:「販売所」でリップルを買うのは非常に不利

GMOコインには現物取引所・レバレッジ取引所・FXとは別に販売所もありますが、
販売所ではスプレッドが恐ろしく広くなっています。
要するに手数料が超高額ということなので、販売所で仮想通貨を取引するのはお勧めしません。
コインチェックは販売所でのみリップルを売っていますが、やはりお勧めできません。

海外取引所を視野に入れると

海外取引所まで視野に入れると、世界最大級の取引所であるバイナンス(binance)が有利です。
バイナンスのリップル売買はビットバンクの数倍の出来高があり、とても盛んに取引されています。
バイナンスよりもリップルの出来高が大きい取引所はいくつかありますが、海外取引所は魑魅魍魎の世界なので、ウォッシュトレードで出来高を粉飾していないかどうかの見極めが必要になります(少なくともバイナンスでは板と約定履歴が連動しており、板に並んだ通貨は売買可能になっています)。

また、BitMEXではビットコインFXが圧倒的なほどの量の出来高がありましたがリップルの取引量は大幅に劣ります。
日本のビットバンクはもちろん、QUOINEよりも少ないです。
そのうえ手数料も高額なので、あえてBitMEXでリップルを取引する理由はほとんどないでしょう。

いずれにしても海外取引所は初心者にはお勧めできません。
仮想通貨トレードにどっぷりつかった人が選択肢を増やしたり、より自分に適した取引環境を求めて使うという感じです。

■手数料案内ページへのリンク付き比較表
冒頭に掲載した表は見やすさを優先して画像にしましたが、画像なのでリンクには飛べません。
仮想通貨手数料はわりと頻繁に変更されるので、記事末のリンクより最新版の手数料をご参照ください。
下記の表中の手数料をクリックすると、それぞれの取引所の手数料案内のページに飛びます。最新の手数料を確認したい際にぜひお役立てください。

リップル取引
おすすめ順
取引所名 月間BTC出来高
(※2019年6月)
国内取引所 上場企業
関連会社
リップル現物
取引手数料
レバレッジ取引
手数料
レバレッジ取引
ポジション料
円入金
1 bitbank 現物: 22億5,600万XRP × Maker: -0.02%
Taker: 0.12%
レバレッジ取引不可
2 GMOコイン レバレッジ:2億5400万XRP
現物・FX:不明
Maker: -0.01%
Taker: 0.05%
無料 レバレッジ:0.04%/日
FX:0.04%/日
3 QUOINE 現物&レバレッジ: 6億8500万XRP × 無料 無料 0.1%/日
4 bitpoint 現物:2億200万XRP 無料 レバレッジ取引不可
番外 binance 現物:83億0400万XRP
※XRP/BTC+XRP/USDT
× × Maker:0.1% ~ 0.015%
Taker:0.1% ~ 0.03%
不可
番外 BitMEX FX(レバレッジ):5億9300万XRP
※XRP/BTC
× × レバレッジ取引のみ Maker: -0.05%
Taker: 0.25%
不可