
Myfxbookのコンテンツと機能 5~9 後編
さて、前編に引き続き、海外の超すごいFXサービス「Myfxbook」の機能を紹介していきます。
⑤Systems:売買システム
こちらは前編で紹介した4.Autotradeに匹敵する、Myfxbookの非常に重要なメインコンテンツの一つです。世界にはこんな売買システムがあるんだということを知っておくだけでも意味がありますし、損はしないと思います。
Systems:売買システム一覧
カーソルオンで出てくる見出しを択ばず「Systems」そのものをクリックすると登録されている売買システムの一覧が出てきます。MT4用の自動売買システムであるエキスパートアドバイザ(EA)やその他の自動売買システムだけでなく、手動のものや自動と手動が混ざったものも出てきます。リアル口座だけでなくデモ口座も混ざっています。要するに、Myfxbookに登録されているすべての売買システムが出てきます。
表の各項目をクリックするとその順に並べられます。項目は次の通りです。
Gain:利益 Drawdown:最大ドローダウン Account:リアルかデモかの種別
Trading:自動、一部手動、手動の3種類
最上段にあるPerformanceに「AutoTrade」がついているものが前編の4.AutoTradeの対象になっている選ばれし売買システムで、記事執筆時で27種類あります。
2段目のCopyがついている売買システムは予備軍で、記事執筆時で341種類あります。
最下段のものはMyfxbookに登録されている売買システムで、記事執筆時で5852種類あります。
とんでもないパフォーマンスを出している売買システムがいくつも出てきて驚きます。ただし、スプレッドが考慮されていないことや含み益を大きく抱えるもの、ドローダウンが大きいものも混ざっているので注意が必要です。
したがって、単にGainだけで評価するのではなく、カーブの形状や最大ドローダウン、平均獲得pipsや勝率など、様々な要素で評価する必要があります。それに役立つのが次のコンテンツです。
Compare Systems:売買システム比較
お気に入りに登録したシステムを様々な要素で比較できます。非常に便利な機能ですが、利用にはMyfxbookの会員登録が必要です。
Most Popular:人気の売買システム
「登録数の多い売買システム」と「コメントが多い売買システム」について、それぞれトップ10が掲載されています。
Strategies:戦略
自動売買システム(EA)の一覧が掲載されています。
⑥Community:コミュニティ
Myfxbookにはテーマごとに分けられた次の10種類のコミュニティがあり、テーマについて議論できます。英語なので参加にはハードルの高さを感じるかもしれませんが、英語が苦手でも閲覧だけならGoogleの翻訳機能でだいたいわかると思います。特に、Googleが提供するブラウザのChoromeには自動翻訳機能がついているので便利です。
5.Systemに直結するテーマであるTradingSystemsとStrategiesが特に重要なコミュニティだと思います。
General :一般
他のカテゴリには当てはまらないテーマについて議論しています。
New Traders :新人トレーダー
新人トレーダーのための議論をしています。
Experienced Traders :熟練トレーダー
熟練トレーダーのための議論をしています。
Trading Systems :取引システム
Myfxbookで稼働している取引システムについて議論しています。
Strategies :戦略
Myfxbookで稼働しているEAについて議論しています。
Programming :プログラミング
取引アイデアのプログラムミングで困っていることなどを相談、質問できます。
Suggestion Box :提案箱
Myfxbookに追加してほしい機能を提案できます。
Contests :コンテスト
トレードコンテストのためのコミュニティです。
Patterns :パターン
テクニカル分析、チャート分析、波動分析などの騰落パターンについて議論しています。
Community Outlook :コミュニティの展望
コミュニティの今後について議論しています。
⑦Reviews:レビュー(口コミ)
様々なFX関連サービスのレビュー(口コミ)です。どこまで行っても口コミでしかないので、虚実入り交じった有用情報とゴミ情報のごった煮です。口コミがそういう性質であることは別にトレード分野に限ったことではなく、洋の東西も問いません。特にトレードでは多数決があまり意味をなさないことが多々あり、正常な判断力がないと口コミはむしろ危険な情報源にもなり得てしまいます。これは耳寄り情報っぽいなと思っても話半分にとどめておき、自分の目で確かめるまでは信じないほうがいいましょう。
話半分でストップして咀嚼できるのであればレビューを読んでおくのも悪くない選択だと思います。英語が苦手な場合は、Googleが提供するブラウザのChoromeには自動翻訳機能がついているので、それを使えばだいたい何を言ってるかわかると思います。
Reviewsでは次にあげる8種類がレビューの対象になっています。
Brokers:FX会社のレビュー
FX業者の口コミが書かれています。約定力やサーバーの安定性、約定拒否やストップ狩り、口座凍結の報告、スキャルピングが可能かどうかなどの情報は有用かもしれません。ただしネガティブキャンペーンや負けトレーダーの逆恨みの可能性もあるので、常に話半分にしておくのが無難です。
Expert Advisors:エキスパートアドバイザ(EA)のレビュー
MT4用の自動売買プログラム「エキスパートアドバイザ(EA)」のレビューです。ただ、EAはまず数字ありきなので、筆者にとってEAのレビューは二の次です。フォワード成績こそ何よりもEAの優劣を雄弁に語るものだと思っています。
Signal Privuders: 売買シグナルサービスのレビュー
売買タイミングを通知するサービスです。ただし日本では金融庁の投資助言業の資格なしにシグナル配信を行うと違法になります。もし興味があっても、海外にはそういうサービスもあるんだなと、閲覧するだけにとどめておきましょう。
VPS Services: VPS(仮想専用サーバー)のレビュー
トレードでは主にオンライン上で自動売買システムを動かすために用いられるVPS(仮想専用サーバー)のレビューです。優れたVPSは非常に効果ですし、個人的には安いVPSの性能など高が知れているので、よほど高頻度の取引や高レバレッジの取引をするのでなければ専用のノートPCで十分だと思っています。もちろん、VPSに求めているものや各自の環境にもよるでしょうが。VPSに興味のある方は読んでおいてもいいと思います。
EA Programming Services: のレビュー
MT4用の自動売買プログラムであるエキスパートアドバイザ(EA)の作成代行サービスのレビューです。プログラムが書けなくてもEA作成代行サービスを使えばオリジナルのEAが使えます。ただし、業者のレベルや対応力などは千差万別です。最悪の場合、バグだらけの使えないEAを納品されたまま修正対応もなく連絡がつかなくなるなんてことも?そのような事態を避けるためにレビューが参考になることもあるかもしれません。とはいえ、あえて海外の業者にオーダーしなくても、日本にも代行業者はいます。日本版のレビューサービスが欲しいところ。
PAMM Broker Services: のレビュー
PAMMとは(Percentage Allocation Management Module)の略で、売買益の一部(Percentage)を運用者(Manegement)に割当(Allocation)するという意味です。ユーザーがPAAMの口座への入金するだけで、あとはトレードマネージャーに売買を任せるサービスです。取引履歴は非公開で、資産の増減のみ報告されるというシステムです。取引履歴が公開されないので詐欺になりやすいと言われています。そもそも、日本でPAMMを行うには金融庁の投資運用業の資格がないと違法になります。もし興味があっても、海外にはそういうサービスもあるんだなと、閲覧するだけにとどめておくのがよいでしょう。
Rebate Program Services: のレビュー
口座開設キャッシュバックや口座開設後の取引量比例キャッシュバックなどのサービスを行っている業者のレビューです。
Trading Platforms: のレビュー
トレードツールのレビューです。
⑧Contests:トレードコンテスト
FX業者各社によるトレードコンテストの一覧です。いずれのコンテストもデモ口座でのトレードで、大会ごとにルールが定められています。また、いずれのコンテストも賞金が設定されており、優勝賞金は3500ドル~5000ドルが相場ですが、中には10000ドルのコンテストもいくつかあります。開催日順に掲載されており、最後に開催されたのは2018年の6月です。ただ、残念ながら現在開催中のコンテストはなく、すべて過去のコンテストの一覧になっています。また開催されるかもしれないので、たまにチェックしてみてもよいと思います。
⑨Brokers:FX業者の数値比較
世界中の膨大なFX業者が閲覧できます。日本でよくある比較と大きく異なるのは、数値に特化した比較になっていることです。口コミや評判、好き嫌いなどの言葉ではなく純粋な数字を比較できます。(言葉による評価を調べたい場合は7.RebiewsのBrokersの項目で閲覧できます。)
一覧に掲載されているFX業者は記事執筆時点で116社。前述の通り、秀逸なのはこれらのFX会社を数値でまとめて比較できることです。「スプレッド一覧」「リアルタイムレート一覧」「スワップ一覧」「取引量(出来高)一覧」「プロモーション(キャンペーン)一覧」の5つの観点からまとめて見ることができます。これらの一覧表は自分に合ったFX業者を探し出すのに大いに役立つでしょう。ただし、FX会社の利用にあたっては日本で金融取引業者として登録されているかを確認してください。
Forex broker Spreads:業者別スプレッド一覧
スプレッド順で並べると、スプレッド変動制の業者が多数あるためリアルタイムでウネウネと動きます。EUR/USDやUSD/JPYでは最上位の業者のスプレッドが0.0になるタイミングもしばしばあります。取引回数が増えるほどスプレッドはボディブローのようにじわじわ効いてきます。特に利益上乗せの複利再投資では0.1pipsのスプレッドの違いが非常に大きな差になります。有利なスプレッド条件のFX業者を探すのに役立つでしょう。
Forex broker Quotes:業者別リアルタイムレート一覧表
各FX業者のリアルタイムレートが閲覧できます。ごく一部、レートが他社と異常に乖離していたり、全く変化がないFX会社もありますが、おそらくAPIが変わっているか何かで無効になっていると思われます。ほとんどの業者のレートは変動しており、それらの値は有効と思われます。
レートが頻繁に動いている業者間では最大でドル円で2.0pipsくらいの差がありました。ドル円で2.0pipsはものすごく大きいズレです。手数料やスプレッドにもよりますが、これだけの差があるならもしかするとアービトラージのチャンスがあるかもしれません。ただし、常に他社より2.0pipsズレたレートを提示している業者だとしたらずっと価格差は埋まらないのでアビトラできませんし、規約でアビトラを禁止している業者もあるのでご注意ください。
※レートが止まっている業者まで含めるドル円では5円近くレートが開いているので、それらのレートは明らかに間違いでしょうから無視したほうがいいです。大半の業者が0.2pipsの間に収まっており、そのレートを参考にするのがよいでしょう。
Forex broker Swaps:業者別スワップ一覧表
各FX業者のスワップ一覧を閲覧できます。ロング・ショートともにスワップ0の業者もありますが、APIが変わっているなどの理由で更新されていないだけのように思われます。明らかにおかしい値は無視しつつ、有利なスワップを探ってみるのが良いでしょう。
Forex broker Volumes:業者別取引量(出来高)一覧表
各FX業者の各通貨の1分間の推定出来高が閲覧できます。単位が不明ですが、10万通貨だと多すぎるので、おそらく1万通貨と思われます。出来高が多いほど盛んに取引されており、流動性が高く約定もしやすいはずなので、取引したい通貨ペアを出来高順に並べてみるとよいでしょう。
まとめ
前編後編と2本に分けてMyfxbookをご紹介しました。Myfxbookは海外サービスであるため日本ではグレーだったりアウトだったりして使えないサービスがあるため注意が必要ですが、日本のサービスではなかなか得られないFXの貴重な情報、役立つコンテンツがたくさんあります。会員登録しなくても使えるサービスやコンテンツもたくさんあるので、もしよければぜひ一度ご覧ください。
Myfxbookはこちら https://www.myfxbook.com/