株・FX・仮想通貨・先物すべて対応!バックテストが誰でも簡単にできるすごいチャートサービス -Trading View-

Trading Viewとは?

Trading View (トレーディングビュー)は現在世界中で非常によく使われているオンラインのチャートサービスです。直近の月間ユニークユーザー数は6000万人以上、月間アクセス数は1.6億PVを超える巨大サービスです。多言語対応しており、日本語版も用意されています。

仮想通貨と共に急成長

最先端のチャートサービスであるTradingViewは仮想通貨(暗号資産)と特に相性がよく、日本でも仮想通貨トレーダーを中心にユーザーが増えつつあります。特に前回の仮想通貨バブルの際にはCryptWatchとともに世界中でユーザー数を大きく増やしました。今後もユーザー数は増加していくでしょう。

株や先物の分析環境が大幅向上

このように、TradingViewは仮想通貨の非常に優れたチャートサービスとして世界中で使われいます。しかし、TradingViewが役立つのは仮想通貨のチャートだけではありません。株や指数先物、商品先物のような伝統的な銘柄のチャートも表示できます。そして、仮想通貨以上に、これらの伝統的な銘柄をチャート分析する際にこそTrading Viewが役立ちます。なぜならば、これらの伝統的な銘柄はもっとも古くネット取引が普及したため、20年近く前にあった金融ビックバンとITバブルのころに作られた化石のようなトレーディングツールが、いまでもほとんど進化しないまま使われていることもあります。そのため、チャート機能やインジケーターが充実しておらず、操作性や見やすさなどのユーザインタフェイス周りが劣っている場合も少なくありません。
一方、FXはネット取引の普及の時期が株や先物よりも遅れており、株や先物に比べて参入しやすいことから競争も激しいため、株や先物よりも取引ツールが充実し、多様化しているいる傾向が強いです。そして、Trading ViewはFXと同じかそれ以上の機能を持ったチャートを、株や先物でも使うことができます。TradingViewを使うことで株や先物の分析環境が極めて快適になり、できることも一気に増えます。

FXの分析ツールとしても優秀

TradingViewはFXの分析ツールとしてもすぐれています。FXではMeta Trader(メタトレーダー)というチャート機能とトレード機能を兼ね備えた極めて秀逸なツールがあり、Meta Traderは世界で最も普及しているFX取引ツールです(Meta Traderについてはこちらの記事 世界で最も普及しているチャート&トレードツール Meta Traderについて をご覧ください)。しかし、Trading ViewにはMeta Traderよりも優れた点がいくつかあります。たとえば、

  • ツールのダウンロードやインストールが不要で、登録をせずにブラウザからアクセスするだけで即座に使える
  • チャット機能や記事投稿機能がある
  • 最初から内蔵されている複数のプログラムをつかうことにより、売買ルールの作成や検証、バックテストが非常に簡単に行える

などです。そして最後に挙げたバックテストを非常に簡単に行えることは、TradingViewの極めて優れた長所です。

バックテストがとても簡単

これまでバックテストをするには、MetaTraderでエキスパートアドバイザというプログラムを組むか、エクセルを使って地道に行うか、もしくはC言語やphythonで独自のスクリプトを組んで行うくらいしか選択肢がありませんでした。これらには一定の知識や技術が必要であったりと、それなりの時間がかかりします。このためそれなりに相場にのめり込んだ人でなければなかなか手が出しにくいものでした。しかし、プログラムの知識がなくても、そこまでの手間をかけなくても、Trading Viewを使えば誰でも簡単にバックテストを行うことができるようになったのです!
もちろん、より詳しくロジックを検証するにはMetaTraderやエクセル、独自プログラムなどの従来の方法を使ったほうが確実ですが、「ざっくりこんなパターンがあるかもしれないことに気付いたんだけど、もしこれでずっと取引していたら利益が出ていたただろうか?」というような検討を、気軽に行うことができます。
Trading Viewでバックテストを行う方法についてはこちらの記事 Trading Viewで気軽にバックテストをする方法を解説 をご覧ください。

チャット機能&記事投稿機能&ストラテジー投稿機能

Trading Viewにはチャット機能や記事を投稿できる機能があります。いずれも言語別になっており、日本語でTrading Viewを使っている場合は日本語のチャットや記事が表示されます。
チャット機能では、テーマごとにユーザーが意見交換できるようになっています。チャット機能は株や先物、FXでは珍しいですが、仮想通貨の取引所では当たり前のようについている機能です。仮想通貨以外のテーマでもユーザー同士で気軽にチャットができます。
記事投稿機能は「アイディア」として各ユーザーが相場の見通しを発信できます。Twitterのように手軽に、かつTwitterよりも詳細な内容を投稿できます。
また、Trading View の売買ロジックはPineという簡素な言語で書かれていますが、Pineで書いた売買ロジックを投稿し、公開することができます。

無料で使える機能

Trading Viewは無料でも使えます。無料には2段階あり、
①ログインしていない状態
②無料会員登録してログインした状態
です。
①の状態は会員登録をしていなくても使えます。メールアドレスすら不要です。ただし、ログインしていない場合は一定時間が経過するとチャートが表示されなくなりリロードが必要になります。長時間使う場合は会員登録してログインするほうがストレスが少なく使えます。
②のように、ログインした状態ではリロードは必要なくなります。ログインしてさえいればよいので、無料会員でも大丈夫です。
また、いずれの場合も一定時間おきにポップアップ広告が表示されます。

有料で使える機能① チャート機能のグレードアップ

Trading Viewは会員登録してから有料で機能をアップグレードすることができます。料金は月額で、いつでも中断したり再開したりできます。
有料プランは機能に応じてPro,Pro+,Premiumの3段階がありますが、どのプランでもポップアップ広告が表示されなくなります。その他の機能はこちらの表の通りです。
筆者はラインブレイクや連行足という特殊チャートを分析に使うことがあるのですが、これらはTrading Viewの無料プランやProプランでは日足でしか表示されません。ラインブレイクや連行足を使うために、Pro+プランを契約しています。より割安な年間契約も可能ですが、フレキシブルに中断したり再開したりしたい場合はたとえ割高でも1か月単位での契約が良いと思います。

有料で使える機能② リアルタイムレートの受信

Trading Viewでは、仮想通貨やFXのレートはリアルタイムでの表示ですが、株や先物など一部の銘柄は20分ディレイなど、遅れたディレイレート表示がされています。リアルタイムレートが必要な場合はPro以上の有料プランを契約し、さらにオプションメニューを利用することにより、リアルタイムレートが配信されるようになります。たとえば株のリアルタイムレートが欲しい場合はTrading Viewを通して東証のサービスを契約します。月1ドルの料金で東証上場株式のリアルタイムレートでのチャートが利用できるようになります。同様に、日経平均指数先物などの指数先物のリアルタイムレートはTrading View大阪証券取引所と契約します。ダウが見たい場合はシカゴ証券取引所、というように、取り扱い先との契約をすることによってリアルタイムレートが使えるようになります。
本来レート配信は有料の情報で、日本では証券会社が肩代わりしてくれることで無料で使えるようになっています。海外ではリアルタイムレートが有料だったり、無料では閲覧制限があったりします。
ただし過去のデータを分析する限りでは、リアルタイムレートは必要ありません。ディレイデータでも十分に検証は行えます。リアルタイム配信の契約をするのは実際の取引を行う段階で検討すれば十分でしょう。

TradingViewの弱点

このように、Trading Viewはとても優れたサービスですが、欠点もあります。

×株や指数先物など、無料会員にはリアルタイムレート表示でない銘柄がある

前述のとおり、一部の銘柄ではリアルタイムレートの受信は有料になります。

×バックテストが3000取引までで限定されてしまう

期間内の取引回数が3000回を超えるとエラーになり、バックテストが出力されません。このため、頻回の取引になるロジックの検証は不向きです。

×バックテストできる期間が短すぎる

表示できるローソクの本数が限定されているため、銘柄にもよりますが15分足で1~3年、1時間足の場合は2~5年分くらいしかテストできません。3年間だけ利益が出続けるようなロジックはたくさんあります。3年程度であれば、極端な話、トレンドにたまたま乗っかっただけでも利益が出ます。数年程度のテスト期間で利益が出ていたとしても、過去の大暴落・大暴騰やリーマンショックの時にどのような結果だったかは確認できません。
Trading View のバックテストで10年以上の長期間を検証するには、4時間足や日足などの長い時間間隔を選択する必要があります。
あるいは短い時間足で長期間を検証するには長期間のヒストリカルデータを拾ってきてMetaTraderやエクセル、または独自ツールを使う必要があります。

×バグったロジック・ストラテジーがそれなりに多く公開されている

リペイント(後出しじゃんけん・未来巻き込みなど)タイプのストラテジーが公開されています。このようなストラテジー・ロジックでは信じられないほど利益が出ますが、未来のレートがわかってるんだから当たり前です。これらのストラテジー・ロジックは実際には使えないので注意しましょう。

×ヒストリカルデータが壊れていることがある

Trading Viewの過去のレートは信頼性に欠ける部分があります。例えばUFJフィナンシャルグループ(8306)の日足では、2003年10月以前の日足の価格データが壊れています。ここまであからさまにデータが破損していれば気付きやすいですが、中にはわかりにくいものもあります。壊れたデータのバックテストで利益が出ても実際には役には立たないので気を付ける必要があります。

まとめ

以上のことから、Trading Viewでのバックテストはあくまで下調べ程度の感覚。一次振り分け程度だと考えて使うのが良いでしょう。それでも、様々なロジックを一からプログラムを組んで行うのと比べればとても簡単で有用です。
より慎重にロジックを検証するには信用性の高いヒストリカルデータ(時系列データ)を入手してバックテストをする必要があります。ヒストリカルデータの入手についてはこちらの記事 できるだけ信用度の高いヒストリカルデータを入手する で紹介しています。
このように、Trading Viewには欠点もありますが、それを補って余りあるメリットがあります。

Trading Viewは会員登録したり有料プランにしたほうがより便利ですが、会員登録しなくてもそれなりに使えます。もしよければぜひ一度お試しください。

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